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半導体製造装置販売高の大幅減少には、一昨年のサブプライムローン問題の発生とこれに続く金融危機、世界経済の低迷が大きく影を落としている。自動車をはじめ電子機器市場も消費低迷の影響を受けたことで、2008年度に入り国内の半導体メーカーの業績も悪化、特にメモリーメーカーが大幅な業績悪化に見舞われた。こうしたことから、投資が先送りされ、設備投資の大幅減となった。業界の見通しによれば2009年度も引き続き大幅マイナスが予想されている。
しかし、図のように半導体市場は2000年〔A〕、2004年〔B〕とV字復活を遂げてきた。今回〔C〕も2009年後半から需要回復し、2010年の復活が期待される。キーワードは「ポストVista」と「太陽電池・FPD(フラットパネルディスプレイ)」だ。
Vistaはマイクロソフトの現OSだが、同社は次期OSの発売を2009年末に予定している。2004年はVista発売によるパソコン買い替え需要に対するDRAM投資が復活のひとつの要因となっていた。また、太陽電池ビジネスは今後急成長が期待されるが、FPD(液晶パネルなど)と製法が酷似しておりFPD製造装置を供給する半導体製造装置メーカーにとっては魅力ある市場となっている。半導体製造装置メーカーでは、今後の柱として位置づける企業が多い。
| 〔A〕 | 2000年復活:携帯電話やデジカメ等のDSP(デジタル・シグナル・プロセッサー)などの増加と景気回復 |
| 〔B〕 | 2004年復活:「ウィンドウズ・Vista」発売でDRAM投資増、携帯音楽プレーヤー、携帯電話のNAND型フラッシュメモリー高水準投資、北京オリンピック特需 |
| 〔C〕 | 2010年復活:「ポストVista」「太陽電池・FPD」需要 |
携帯電話やパソコン、モバイル機器等の半導体応用装置には集積度の高い多くの種類の半導体製品が使われている。こうした電子機器の需要拡大を背景に、半導体需要も年々拡大してきた。こうした半導体部品の多くは専門の半導体・デバイスメーカが供給しているが、陳腐化の激しい商品であり、また、グローバルな市場を形成していることから激しい市場変化にさらされている。半導体・デバイスメーカの設備投資は流動的であり、これに左右され(前掲グラフにみるように)市場の変動が大きい業界となっている。
装置別では主力の「D.ウェハプロセス用処理装置」(装置全体販売高の73%)が前年比56.5%のマイナスとなっている。この分野には参入企業も多く、影響は少なくない。
2008年度については世界的な景気後退により電子機器市場も深刻な影響を受け、好調だった携帯電話、パソコン、ゲーム機、薄型TVやデジカメなどの需要にブレーキがかかったとみられる。メモリー価格は2008年に入り低下しており、メモリ製品単価は原価を下回るレベルに落ち込んだと言われる。DRAM等のメモリーメーカは厳しい状況に陥り、設備投資を見送るなど、半導体製造装置の販売に大きく影響した。この状況は今年度も続き、回復は2010年以降と予想されている。
半導体製造装置有力メーカーは2008年度大幅な売上ダウンとなった。アドバンテストは前年対比37.4%、東京エレクトロンは同44.8%と大きな落ち込みである。2009年度の半導体製造装置売上高見通しも厳しいものがあり、各メーカーの製造装置事業の売上回復は2010年度を待たなければならないものとみられる。
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